酉谷山避難小屋に到着。
タイムリミットギリギリで避難小屋に到着。
とりあえずここまでは、楽しいと言うよりは苦行のような山歩きが大部分だった。
無事にこれてホッと胸を撫で下ろす。
緊張の糸が切れて、どっと疲れが襲ってきた瞬間でもある。
小さい避難小屋。 |
メッセージが残っていた(拡大してみる) |
重い避難小屋のドアを明けると、ザックが3つ程デポしてあった。
人は居ない。
(酉谷山に行ったんだな)とすぐに分かった。
小屋の中の様子。
とりあえず、ザックを土間に落とすと、体が軽い。
そのまま外へ出て水場を確認。
避難小屋前からの展望。
出てないんだろうなぁ〜。と思っていたけど、糸のように細く水が垂れていた。
酉谷山の水場。細く出ている。
ただ奥多摩の中でもこの酉谷山周辺は原発事故の影響で比較的放射線の線量が高いと言う事なので、あまり積極的に飲みたいとは思わない。有識者によればさほどの危険は無いと言う事らしいのだが・・。。
今日は水は行動用に1.3リットル、
食事用に2リットル、計3.3リットルの水を持参してきた。
場所を確保。
小屋の中の気温は5℃。なかなか寒いのでまずはダウンパンツを履きしのぐ。
そうこうしている内にどんどん人がやってきて賑やか。
5℃。
小屋に入りきれない人は外にテントを張ったり、ツェルトを張ったりして寝る。
賑やかである。
人が多くなると、小屋の温度が心なしか上がる。
みんな一斉にバーナーで煮炊きを始めると、小屋の中は一時的に温まり快適。
僕も食事をする。
先ずはお湯を300ml作って水筒に詰める。
くつくつ・・と煮える。
出来たお湯を使ってアルファ米の山菜おこわを作る。
熱湯で15分。
そして、家で分厚く切ってきたハムをフライパンで焼いた。
白い煙がうっすらと出て美味しそう。
じゅぅぅ〜〜。。
そうこうしている間に山菜おこわが完成〜(^^)
できたぁ。
ハムが焼けたら、そのハムの上に缶詰のパインを乗せて食す。
奇っ怪な食い物に見えるかもしれないが、これがめちゃくちゃ美味い。
ハムの肉に美味しさと、パインの甘い酸味が絶妙なコンビネーション。
感覚的には生ハムメロンに近いです。
簡単で美味い。
相変わらず汁物が無いけど、紅茶を作って飲んだ。
そして食後のプリン。
相変わらず適当な料理で、量が少ないけど、疲れているからそんなに食べる事が出来ない。
明日の朝。おもいっきり食おうと思った。
食うだけ食ったら、他にやる事も無いので、寝袋に入って1人でラジオを聞いて過ごした。
みんなが眠りについた後も、1人目が覚めていて、はじめて自分の時間が出来た気がした。
小屋の中にイビキが響き渡る。イビキをしている人は自分のイビキの音で目が覚めたりしないのだろうか(?)と
関心したり、ろくでもない事に考えを巡らせている内に、ゆっくりと眠りに落ちていった。
朝
避難小屋の窓が突然開いて人が入ってくる、その音で目が覚めた。
僕いがいの人全員が一斉に早立ちの仕度を始める。
早立ちの準備。
山の朝は早いのだが、僕はまだ眠いので寝袋に入ってゴロゴロしていた。
そうこうしている内に、小屋の中に、味噌や醤油のニオイが漂ってきた。
(そういえば腹減ったなぁ〜。)
こうなると、僕の腹の虫も鳴る。
僕もゴソゴソと寝袋から出てラーメンを作る。
湯を沸かす。
今日の朝ごはんは、『ばりうまとんこつラーメン』、ゆでたまご、餅、ソーセージなどです。
今日の朝ごはんはラーメン。 |
煮る。 |
出来た〜。(顔に見える) |
コーヒーとチョコを食べる。 |
ラーメンを食った後も、寒いので寝袋に入ってゴロゴロしたりする。
外気温は-10℃ぐらい。
もうちょっと寝ようかと思ったけど、もう眠れなくなった。
仕方が無いので小屋の外に出て写真撮影。
まだ日の出前。
鷹ノ巣山が見える。 |
明るくなってきた。 |
特徴的な形の大岳山。 |
小屋の中から朝日を堪能する人たち。 |
うっすらと富士山が見える。
他のパーティーは先に出ていった。
と、言っても僕もこの10分後に小屋を後にした。
からっぽになった避難小屋。 |
避難小屋の様子。 |
こんな掲示物があった。
単独行者の行方不明者。
行方不明者に関する情報提供のお願い。
2012/10/8に東日原駐車場を最後に足取りが途絶えているそうです。
バリエーションルートだって、まったく人が歩かないと言う事は無いと思うのですが、どこへ行ってしまったのでしょうか。早く見つかるといいなと思います。
小屋にはノートが。 |
良く見ると机もあるんだな。 |
出立準備完了。 |
まだ朝日は出ていない。 |
この避難小屋は位置的に絶妙な場所にあって重宝します。
帰り際には綺麗に掃除をして帰りました。
避難小屋の使用料を払おうと思ったけど、募金箱が撤去されていました。
また設置してほしいです。(泥棒がいるのかも?)
-9℃
ありがとう、酉谷山避難小屋。