ムロクボ尾根
三頭大橋を渡ってすぐ右手に登山口があります。
右手に木製の階段が見えた。
ここから『ムクロボ尾根』を経由して三頭山を目指します。
前回三頭山に登った時はお隣の『ヌカザス尾根』を歩きました。
木の階段を登って(ちゃんと道標があるね) |
山の中へ入って行きます。 |
山の中は静かで人影がありません。
登りはじめてすぐに、木の根元部分に何かを発見。
何かな?と思って近づいてみると・・。
丸山尾根・・?
ムロクボ尾根には丸山という山があるようです。
丸山尾根
登山道を歩いて行く。 |
壊れた指導標。 |
踏み後はハッキリしていて歩きやすい道です。
しかし途中で朽ちた指導標があり、戸惑いました。
右側にわりとハッキリと踏み跡があったからです(写真右上)
ここは間違えないように、左側の尾根を登ってゆきますと、ふたたび道がハッキリとしてきました。
途中落ちていた古い空き缶。 |
こちらはビール。 |
ずいぶんと古い缶が落ちているんだな〜。
前日は雨だったのですが、落ち葉が雨を吸ってしまったのでしょうか?
あまり濡れていませんでした。
後ろを振り向くと深山橋が見えました。
坂道をずんずん登って行くと、体も暖まってきましたよ。
丸山山頂・・・???
途中、朽ちた鉄の標識があり『丸山山頂』の記載。しかしここが丸山なのか、この先に丸山があるのか? いまいちハッキリしないのである。
あるく、あるく。
ところで今回は風景写真だけじゃスケール感が出にくいので出来るだけ自分撮りしてみようと思ってます。
こんな感じの山道も。 |
人が写真の中に入ると、道の幅とかが分かりやすい? |
ヌカザス尾根と比べるとムロクボ尾根はわりと傾斜がゆったりしてる気がしました。
道標が朽ちているので何が何やら? |
ここが丸山かなぁ?? |
丸山かなぁ?な場所からみた展望。
ムロクボ尾根をまったり歩いてゆく・・。
大きい急坂も幾度となく出現。
なかなかやるな〜!!
またもや小さいピークに到着。 |
ここにも朽ちた道標が・・。 |
再び謎山の頂上に到着・・・道標新しくしてくださいよ〜都知事。
ここが丸山かな・・・。 |
丸山かもしれない場所から見た景色。 |
達成感ゼロなのである。
水でも飲むか〜ぐびぐび。
丸山らしい場所を何箇所か通過して行く。
途中にあった立派な巨木。
移り変る風景を堪能しながら歩いてゆくと、だんだん傾斜も急になってくる。
鹿の足跡かな〜?
そしてついにムロクボ尾根の終端に達するのだが、その頃には傾斜もかなり厳しくなっている。
けっこうな急斜面だ。 |
この先、ツネの泣坂。 |
いや・・厳しくなると言うよりも、厳しすぎるぐらいの坂になってくる。
30度くらいはあるかな? |
下を見たら怖かった。 |
ムロクボ尾根とヌカザス尾根が合流する手間の急坂は、身の危険を感じるぐらいの急坂でした。
この山行で一番難しかった場所かもしれない。
ヌカザス尾根に合流〜!! |
指導標。 |
奥多摩湖もあんなに小さく・・。
さらに進んで行くと、ツネ泣峠があり、その先にツネ泣坂が待っている。
ツネ泣き峠。 |
ツネ泣き坂にはロープが張ってある。 |
三頭山への行程で最後の急坂となる場所である。ここを慎重に詰めて行く。
※ちなみにツネ泣き坂の由来について調べてみると、この坂があまりにも急で泣きたくなるから・・ではなさそうです。
今は奥多摩湖の底に沈んでしまった村に伝わる伝説があり、その村に住んでいた「おつね」の悲しい恋の物語がその由来となっているそうです。入道重長の奥女中おつねと、浄光院の香蘭さんが身分違いの恋に陥り、怒り狂った浄光院の住職は香蘭を三頭山の向こう側である今の山梨県側の宝珠院へ移してしまいました。おつねは香蘭に会いたくなり館を抜け出し、山越えを決意します。山道を歩いていると狼に出会いますが、よくみると涙をためて苦しそうにしている様子。どうやら喉に刺がささっているようです。やさしいおつねは狼の喉に手を入れて刺をとってあげます。狼は大変よろこんでおつねを宝珠寺まで案内します。
香蘭とおつねは会えたのでしょうか?おつねが村が見えるこの場所(今のツネ泣き坂)に戻ってきた頃には、朝になっていました。おつねはご主人に怒られる・・とこの場所で涙を流したそうです。(※参考資料:東京の山 (1978年)(amazon)
)