そして、魚留橋へ。
正面右手に橋が出現して、そこが『林道 倉沢線』のいちおうの終端のようです。
この橋が『魚留橋』です。
どうなってるのかなぁ?と思って近づいて行くと・・・。。
橋の手前にて。
橋の手前には立ち入り禁止の三角コーン。
そして、ちょっと左手に小さい穴が空いていた。
『立入禁止』 |
ちょっとした穴。 |
周辺を見ると、左手に木で出来た階段。山の中へ道が伸びているけど、作業道だろう。
そして、正面には滝が見えた。
左手、山に入る道。 |
正面に滝。 |
GPSで確認をすると、ここは丁度、塩地谷と、長尾谷が出会う場所のようだ。
国土地理院の地図。 |
山と高原地図。 |
ここから立ち入り禁止のコーンを無視して、さらに前進する。
立ち入り禁止。
魚留橋を渡って、廃道へ。
渡ってる最中に橋が壊れないか、ちょっと心配ではあるが、難なく渡れる。
ちょっとだけ、ドキドキ。
しかし、橋を渡り終えた所に土砂が堆積していて、一段高く盛り上がっている。
いきなり殺伐とした雰囲気が出てきて、一瞬ぎょっとするが、なぁにただの土である。
退廃的な雰囲気ただよう道である。
橋を渡り終えて、体積した土砂の上から、道を見ると、この先は普通の道っぽく見えた。
伸びている道。 |
林道ではあるが熊鈴を出しました。 |
橋を渡った後は完全に自己責任ゾーンだ。(僕が考える自己責任とは人のせいにしないというニュアンス)
道は左手に巻いて伸びる。 |
この辺りから急に道がひどい感じになる。 |
岩石がゴロゴロしているし、土砂崩れっぽくなった道。
そうか・・これが『廃道』
『廃道』という2文字が頭に浮かびました。
今まで奥多摩をいろいろ歩いてきたけど、こういう道は一箇所も無かったですね。
ついに(?)出会えました(笑)
立派な滝を背景に廃道を歩くオヤジ。
進むと、どんどん道がひどくなってきます。
落石、土砂崩れ。
いやいや、普通の山道でしょ?と思うかもしれませんが、
林道なんです。
ここが一番ひどい。
その昔はここも車が走っていたと思うのです。
こうやって道が消滅して行くのか。
人間が手を加えずに、放置した人工物は数十年も、もたないと聞いた事がありますが、
本当にその状況を目の当たりにした気分になりました。
まさに人工物が自然に飲み込まれてゆく、それがここではリアルタイムで進行しています。
左手には沢。
そして、正面に得体のしれない物質を確認。
(なんだ?)と不思議に思い近づいて行くと。
(な・・なんだ?)
ついに道がまるごと、陥没・・と言うか左側の谷側に崩れています。
右側に残った幅80cmぐらいの所をそろり・・と通過します。
と、言ってもそこまで身の危険は感じません。
陥没した場所のすぐ後には橋がかかっています。
こっちの橋の方が崩れないか不安ですね。
崩落した道路。 |
橋は残っています。 |
橋の名前は『地蔵橋』と書いていました。
この橋もあと何年持つか分かりませんね。。
僕が歩いた時点では、まだしっかりとしているように思えました。
橋を渡り終えて。
さあ、この橋を超えたあたりのどこかに、棒杭尾根への取り付き点があるはずです。
左側を注意深く観察しながら進みます。
しかし、左側は切り立った崖。
崖が続く。落石に警戒しつつ歩く。
林道の終端。
そして、ついに・・林道の終端が見えてきました。
ここで道は途切れています。
正面に沢と自然林が広がる。
林道はここで終わりですが、正面に人が歩ける道が伸びていました。
また、左上にも細い山道が・・どうやらこの細い道が棒杭尾根への取り付き点らしいです。
林道の終点からは道が2つ。
そして、ここまでずっと沢沿いに歩いてきて、ここに来てやっと、簡単に沢に降りる事ができます。
沢がすぐそこ。
ここへ来るまでけっこう歩いたので、ここで大休止を取る事にします。
十分に休んでから、登り始める事にしました。
現在位置。 |
現在位置。 |
沢へ下って、ザックを降ろして、休憩。
ふぅ〜。。
沢の流れがとても綺麗。
癒されるわぁ。。
汗を拭いたり、ポケットの中を整理したりして、体制を整えます。
無線も出して行こう。
今日は行程に余裕がありますので、のんびりと沢の雰囲気を楽しみ、ゆるゆると休憩。
十分にパワーを蓄えたら出発です。